横浜市港北区大倉山耳鼻科の耳鳴り専門外来
耳鳴り(tinnitus)とは,耳またはその周や頭の中で聞こえるノイズような音のことです。ほとんどの方では実際には音自体がないですが、体の生理的の音を聞こえる場合もあります。人口の10~20%の方に耳鳴があります。その中、2割の方ではこの苦しむが強くて、日常生活が影響されています:不安、不眠、苛立ち、憂うつ感、気分が落ち込むなど感情と関連します。症状が治らなくて数病院に受診したこともあります。こんな悩みがある方に横浜市港北区の大倉山耳鼻科で耳鳴り専門外来に行う対策と治療方針について以下の流れでご案内します。原則としては院長の診察になりますので、診療表にて院長の診察日ご確認ください。
◉ 症状・悩みは
◉ 原因と音の特徴
◉ 特に注意すべき症状
◉ 予後:なおりますか?
◉ 当院の外来の流れ
◉ 必要な検査は
耳鳴りの症状は様々です
片耳でキーン、ジーンという音がずっと鳴っている、
以前からの音が最近強くなって気になっている、
原因が分からなくて体のことが心配になる、
最近耳鳴りのせいで、
眠れない、イライラする
不安な気持ちになる
仕事に集中できない、
耳鳴りの悩みが深い方には耳の音以外に、二次的な問題として
自律神経失調傾向、
うつ傾向、神経症、不安など精神的なものが発生することもあります。
耳鳴りの原因とその関係の音の特徴
主な原因は内耳関係の病気ですが、それ以外にも頭の周辺のすべての構造に関する疾患で発生した様々な音も原因になります。病気および個人によって音の周波数、種類と程度が変わります:
1) 難聴との関係するもの:
老人性難聴、音響外傷、突発性難聴、メニエール病
難聴の周波数によって、キーン、ジーン、ボー、ゴー
2) 体の生理的な音との関係:
血管雑音:頸動脈または頸静脈の乱流 ザーザー
心臓・脈の音:ドクドク
喉の筋肉の収縮・けいれん音:スーハー
3) 耳管機能障害:
耳管狭窄症、耳管開放症
外の音または自分の声が響く
4) 外耳・中耳の病気:
耳垢、中耳炎、外耳炎 耳が詰まった感じ
5) 脳疾患と関係する:
脳腫瘍、聴神経腫瘍、多発性硬化症、脳梗塞
6) その他:
薬剤の副作用(例,サリチル酸塩;アミノグリコシド系薬剤;ループ利尿薬;シスプラチンを含む一部の化学療法薬)
特に注意する必要な耳鳴りは
以下の所見は特に注意が必要です:
1) 急に発生した又は以前とは別の耳鳴り
2) 血管雑音(特に,耳周辺または頭蓋骨上)
3) しびれを伴う耳鳴り、麻痺などの神経症状があるもの
4) 片側性の耳鳴りに伴う難聴が悪化する傾向があるもの
1番の急に始まったまたは以前と別の耳鳴りの場合には注意が必要です。突発性難聴または急性難聴で難聴と共に耳鳴りが発生します。ときに、耳の音のみに集中して、聞こえが悪くなったことに気が付かない場合もあります。この場合、聴力の検査にて難聴の有無を確認しないと、突発性難聴を見落とす可能性もあります。
残りの2~4番では脳の画像検査が必要になる場合があります。
耳鳴りは治るものですか?
現状の日常診療ではこの症状に関して医師に相談しても、適切に対応されなかったという方は少なくありません。病院を受診しても「年のせいだから治りません」、「あきらめて、何とか付き合ってください」というネガティブな反応によって症状が軽減せず、不安や心配がさらに深くなってしまう方もよくいます。しかし、現代の医学で原因疾患および発生メカニズムは明らかになっていますし、適切な治療によって悩みを改善することも可能です。治療としては病状説明、環境調整、カウンセリング、内服、漢方薬、補聴器、サウンドジェネレータなど重症度によってさまざまな対策・治療方法があります。これらをうまく使うことで耳鳴りが治る、または軽減します。
当院の専門外来の流れでは
1) 問診表:専用の問診表の記入によって悩みの程度を評価します。
2) 問診・診察:症状の経過を確認、外耳道、鼓膜、中耳、顎の関節を診察します。
3) 検査:疑いの病気または原因を調べる目的で検査を行います。
4) 統合・カウンセリング:症状、診察所見および検査結果を合わせて、原因の疾患とその治療・対策方法について説明します。そこで、耳鳴りについて正しい理解を促すためのカウンセリングは重要です。
5) 薬:必要に応じて、内服または漢方薬の治療を開始します。
6) 難聴レベルによって、補聴器やサウンドジェネレータも試すこともあります。
7) 鼓室内注射:急性の時期に鼓膜から中耳に注射する治療法もあります。
8)フォロー:しばらく外来で経過を観察し、症状の傾向と反応に応じて、治療内容の調整を行います。
9) 終了:症状が改善する、又はかなり軽減した状態で一時的に治療を終了します。
上記の外来での流れではほとんど方の悩みは改善する、もしくは軽減します。例外として、耳鳴りが完全に消えることへのこだわりが強い方は、治療にあまり満足されない場合もあります。
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