風邪・副鼻腔炎-ちくのう症 大倉山耳鼻科

 風邪 (上気道炎 = 感冒)

 主としてウイルス感染による上気道(鼻腔・咽頭)の炎症です。

 原因:ウイルスとしてライノウイルスが 一番多いです。

 症状:
 ► 身的に発熱、頭痛、倦怠感、
 ► 上気道に関する症状鼻汁、鼻閉、咽頭痛、咳
 ► 下気道に及ぶと咳、ゼーゼーする呼吸、息苦しい

一般に1週間で治ります。

 治療:基本的ウイルス感染に対して抗ウイルス剤や抗生剤の必要がありません。

症状に対して保存的治療と耳鼻科外来で鼻処置が行います。 

 薬以外の注意点:

 ► 鼻をかむ
 ► 体を休めること
 ► 水分をしっかりとること
 ► 栄養をしっかりとること

急性副鼻腔炎・蓄膿症の症状で悩んでいる患者・神奈川県横浜市港北区大倉山耳鼻咽喉科

  ちくのうしょう(蓄膿症 or 副鼻腔炎)

 鼻の隣にある副鼻腔という空洞の炎症です。通常、副鼻腔炎は風邪に引き続き発症することが多いです。

 1- ウイルス感染にて急性鼻炎が生じ、副鼻腔に感染がおよぶ
 2- 副鼻腔の自然口(出入口)の閉鎖
 3- 副鼻腔の中で粘液(鼻水)が溜まる
 4- 細菌の感染が出来上がり、細菌性副鼻腔炎が生じる。

ウイルス感染症   細菌性感染症

 原因:最も多い原因は細菌またはウイルスの感染です。細菌の90%は肺炎球菌、インフルエンザ菌およびモラクセラ菌です。その以外には、アレルギー性鼻炎もあります。特にのアレルギー性鼻炎や花粉症のコントロールが不良の場合に副鼻腔炎が出やすくなります。

 症状:
最初:風邪の症状 発熱、微熱、全身倦怠感。
鼻腔粘膜に急性炎症が発生すると → 鼻内の灼熱感、かゆみ感、鼻汁 が生じる
鼻汁:ウイルス感染の時点で透明・白い → 細菌感染を生じると黄緑(膿性) 
鼻内粘膜が腫脹する → 鼻閉、嗅覚障害
熱:鼻炎のみで発熱はないか微熱程度である

ちくのうの症状:10才以下の子供では
 ► 大人と違い、頭が重い感じ、顔面の痛みなどの訴えはできず、
 ► 痰がからむような咳は重要な症状であります。
    ► その他:黄緑の鼻水、鼻閉、不機嫌、発熱 も重要であります。

 治療:黄色鼻水や頭痛の症状が続くようなら基本的ウイルス感染に対して抗ウイルス剤や抗生剤の必要がありません。
症状に対して保存的治療のみ行います。 

 薬以外に自宅で注意すること:

 ► 鼻をかむ
 ► 体を休めること
 ► 水分をしっかりとること
 ► 栄養をしっかりとること

  参考文献:

[1] Kim Ah-See: Sinusitis (acute). BMJ Clin Evid. 2011 Dec 21;2011:0511.
[2] Arroll B: Common cold. BMJ Clin Evid. 2011 Mar 16;2011:1510.
[3] 山中 昇: 急性鼻副鼻腔炎 診療ガイドライン2013年追補版). 日内会誌105240324082016.

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