神奈川・横浜市における花粉症のレーザー治療

花粉症とアレルギー性鼻炎に対して神奈川県・横浜市の当院における炭酸ガスレーザー治療について説明します。

  炭酸ガスレーザー治療の特徴・費用

CO2レーザーによる鼻腔粘膜の焼灼は耳鼻咽喉科にとっては重症アレルギー性鼻炎に対する耳鼻 科特有の治療方法です。従来の鼻粘膜手術や、電気・薬品による鼻粘膜焼均に比べ、ほとんど疼痛や出血がなく、10~15分程度で済み、安全で小児でも可能な日帰り手術です。ほかの治療に抵抗する難治性のアレルギー性鼻炎の方や、多忙なため、十分な通院や内服ができない方、薬が嫌い、またはどの薬でも眠気が出てしまう方などに最適です。アレルギー性鼻炎ならば、花粉症、通年性を問いません。2ヶ月に1回の手術を3回(6ヶ月)行い、効果は平均2年間、効果の持続しやすい方で5年以上快調となります。90~95%の方に有効です。病院によっては自費診療で1回8万~30万円かかりますが、当医院では、保険診療行うため、3割負担で8,770円(再診料別)さほど高額なものではありません。

  炭酸ガスレーザーの特徴

次のような特徴を持ち、安全かつ短時間で簡単にできます:

安全性:レーザー光は鼻粘膜表面で吸収され、体内には入りませんので安全です。

出血や痛み:従来のメスで切除手術法と比べて痛みや出血が極めて少ないです。

手術時間は短い:片側5~7分、両方で10~15分程度で済む日帰り手術です。

年齢: 子供(9歳以上)から、お年寄りの方まで可能です。

手術後の経過:術後の疼痛、浮腫、過剰な肉芽形成、癪痕形成が少ない。

効果:内服薬や点鼻薬などの薬物治療に比べ、より少ない時間的・経済的負担で1~2年間鼻閉や鼻汁を制御できます。

副作用:レーザー照射後一時的に鼻水、鼻づまりがひどくなりますがその後快調になってきます。

  当院でのレーザー手術のこだわり

神奈川県横浜市の大倉山耳鼻咽喉科でおける花粉症・アレルギー性鼻炎に対するレーザー治療の特徴は:

CO2レーザー:出力が高く一定の深さまで均一に鼻粘膜を短時間に照射できます。組織侵襲が少ないので、狭い領域でも正確な手術が可能です。

鼻腔手術専用の内視鏡、液晶モニター、パイプハンドピースを用います。狭く奥深い部位の手術が可能になり、奥の深い場所まで均一にレーザーを照射・処置できます。また、鼻粘膜へのレーザー照射の状態を液晶モニターでリアルタイムかつ詳細に観察できます。

  こんな方におすすめです

花粉症、通年性を問わずアレルギー性鼻炎の方で、以下のような方には特にお勧めします。

 ◉ 花粉症、通年性を問わずアレルギー性鼻炎の方で、他の治療に抵抗する難治性の方

 ◉ 重症のため、コントロールに時間を要すると予測される方

  多忙なため、十分な通院や内服ができない方

  薬が嫌い、またはどの薬でも眠気などの副作用がでる方

  こんな方は出来ません

・鼻中隔弯曲症のひどい方

・一人で座れない小児

・綿棒処置(後述)出来ない小児

・風邪をひいている方

・妊娠している方

・花粉飛散時期:スギ花粉症の方は、2月~4月の期間は術後のダメージが悪化するため、レーザー治療を行うことはおすすめできません。

  実際の日帰り手術手順について

当院で行っている鼻レーザー治療の実際は以下のような手順、治療内容で簡単に済みます。

診察を受ける:まず一度診察を受けていただき、治療適応があるかどうか、鼻中隔弯曲症がひどいために治療ができない方でないかどうかなどを診させていただきます。希望する日にちを予約する(窓口へ電話または来院にて)

局所麻酔を行う

まず前麻酔として、綿棒を5分ほど鼻の中にたくさん入れます。その後、約15分間、鼻腔内ガーゼによる局所麻酔を行います。このガーゼ麻酔がこの治療の中で少々つらい処置ですが、9歳以上の方でしたらまず問題ありません。前日の食事制限、前投薬などは一切不要です。

手術を行う

鼻腔手術専用の内視鏡を用いて、鼻粘膜へのレーザー照射の状態を液晶モニターで詳細に観察します。鼻粘膜の表面へレーザーを当てて、両鼻で10~15分程度で済みます。たまに熱感を一瞬感じることがありますが、大きな苦痛はありません。手術後も特に投薬などは必要なく、手術後に痛み・出血がなければ酒、タバコ、お風呂、食べ物など日常生活の制限もありません。麻酔は1時間ほどできれますが、その時2~3%の方がヒリヒリ痛みを感じることがあります。この場合は市販の痛み止めを使用しても結構ですが、ほとんどの方が痛み止めは不要です。

  レーザー治療の効果

・この治療の有効率は90%程度ですが、中には無効な方(特に鼻づまりが重症の方)もいます。治療効果の持続効果の持続期間は個人差が大きいのですが、1クールは平均で2年くらい、効果の持続しやすい方で5年ほど快調です。人によってはたまに薬を使う程度で、ほとんどの方は他の治療は不要なほどです。

・2ヶ月に1回の治療で、効果が得られるまで最大3回まで行います。ほとんどの方が2~3回目で効果が現れます。3回目の治療をしても効果がない方は無効群の10%ということになり、治療は中止となります。

・スギ花粉症の方は吸入する抗原量が多いので、できれば3回をお勧めします。3回の場合には5月からいつでも開始できますが、遅くとも9月までに1回目を開始する必要があります。尚、2月~4月の間はレーザー治療はできません。

  レーザー手術後のデメリット・副作用

神奈川・横浜市の当院で行っている鼻レーザー治療の実際は以下のような手順、治療内容で簡単に済みます。

手術後1週間~2週間ほどはクシャミ、鼻水、鼻づまりが一時的にひどくなりますが、その後快調になってきます。その間、鼻処置で楽になりますので通院が望ましいです。時に、鼻をかむと極少量の鼻血が混じることありますが、特に心配はいりません。

味覚・嗅覚障害などその他の副作用はありません。

  参考文献:

[1] Kawamura S et al: Subjective results of laser surgery for allergic rhinitis. Acta Otolaryngol Suppl. 1993;500:109-12.

[2] Fukutake T et al: Laser surgery for allergic rhinitis. Arch Otolaryngol Head Neck Surg. 1986;112(12):1280-2.

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